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『編集さんに謀られまして禁欲作家の恋と欲望』兎山もなか (感想・ネタバレ)


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ねこ
この作品はどんなお話?
恋愛小説家(元カレ)×担当編集者(元カノ)の仕組まれている恋物語
とら
ねこ
仕組まれている?
何かたくらみがあるような不思議な物語なんだよ
とら
ねこ
気になる中身は…

 

 

『編集さんに謀られまして禁欲作家の恋と欲望』

 

著作:兎山もなか
 

挿絵: 赤羽チカ

 

🖊あらすじ

リアルな官能表現が人気の恋愛小説家・間宮和孝とその担当編集者・折橋麻衣子は、大学の文芸サークルの後輩と先輩で、かつて恋人関係にあった。

在学中から間宮の才能を信じ、彼の本を作るために出版社に就職した麻衣子は、間宮が官能小説を書き始めたことに腹を立て別れを切り出す。

二人は数年後、担当編集と作家として再会…したことになっているが、実はそこには、麻衣子の壮大な計画が隠されていた。

しかし、それを知った間宮の反撃がはじまる。

 

★個人評価

切なさ   ★★★★☆

ハッピー  ★★☆☆☆

セクシー  ★★☆☆☆

展開    ★★★★☆

お気に入り ★★★★☆

 

♡感想(ネタバレ含む)

すごい不思議だけど惹きつれられる作品でした。

 

元恋人同士の(官能が売りの)恋愛小説家・間宮担当編集者・麻衣子が、彼の部屋で小説を作っていく二人のやり取りが中心のお話なのですが、

そのやりとりは作家と編集者にしては、どこか危ういけど一線は越えないまま話が展開していきます。

そもそも、二人が別れた原因は「官能小説を書くから」なのですが、それも本当か?という少しの疑問を

沸かせたまま話は進みます。

そんなカップルなのに、なんで別れた元カノが担当なのか…?、付き合ってたことはなかったかのように振る舞うのはなぜか?

 

彼の親友も時折お部屋に加わりつつ、お話はゆっくりのようなスピーディーなような不思議な速さで進んでいきます。

 

所々に過去の付き合ってた頃のお話も混ざりつつ、麻衣子が昔から何かを企んでいることはずっと匂わしているのに、

それが何かも見えてこなくて…もどかしいような、ハラハラドキドキするような流れが続きます。

 

そのうえ、話がすすむにつれて、麻衣子が全主導権をもって彼に何かを仕組んでいるようで、彼はわかっていて何かを仕組み返しているような

狸の場化しあいのような感覚に陥るような言葉のやり取りに、どこに真実があるかわからなかったです。

 

お気に入りポイント

  • 麻衣子の思惑
  • 淡々としている間宮
  • 見えてこない話の核

麻衣子がすべては「間宮の才能を世に出すため」に動いていた、ということがわかるのですが、

編集長との過去のやり取りでは、そこまでするか?!という展開があったり、

「彼のことは好きではない」という麻衣子が「彼の才能を世に出す」のためだけにそこまでの行動する

のがなんか違和感で、彼らがどんな関係になるのか分からなくて、

最後まで気になる展開でした。

 

間宮の誘惑に、麻衣子がいままで築いてきたものが徐々にほころび始めるところが

キュンキュンしました。

 

あと間宮の親友の意外なキャラクターに、彼の真意ももっと知りたいと思ってしまいました。

 

作品全体通して

間宮の視点を読んで、からの最後にすべてがつながるお話の構成がとても面白かったです。

 

おすすめポイント

最後まで見えない展開

 

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