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『シンデレラが結婚したので意地悪な義姉はクールに去……れません!?』葛城阿高 (感想・ネタバレ)

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ねこ
この作品はどんなお話?
訳アリ資産家の青年×シンデレラの意地悪な義姉の恋物語
とら
ねこ
シンデレラの義姉?
このお話がシンデレラの世界観なんだけど…
とら
ねこ
気になる中身は…

 

 

『シンデレラが結婚したので意地悪な義姉はクールに去……れません!?』

 

著作:葛城阿高
 

挿絵: 森原八鹿

 

🖊あらすじ

「貴女はとても評判が悪い。義妹のシンデレラに嫉妬して彼女を虐げているという噂があるが、本当か?」

初対面の資産家エリクから不躾な質問をぶつけられた私――ペトラ。

ここは童話「シンデレラ」の世界。私はシンデレラの義姉であり転生者。

優しい義姉でいたつもりが、ニートまっしぐらな干物女のシンデレラを清く正しく更生させていく過程で、いつしか私は「意地悪な義姉」と囁かれるようになっていた。

エリクの誤解はすぐに解けたものの、なぜか彼は私に興味を持ち始める。そしてある事件をきっかけに、私を自邸へと招く。

「すぐに帰すと言ったのは嘘だ。俺には貴女しかいない、結婚してくれ!」

ほんの少し前までは、汚いものでも見るような目で私を見ていたはずのエリク。

それが今では熱い眼差しを向けてくる。おまけに、断りきれなかった私を彼はベッドに押し倒し、既成事実を作ろうとする始末! 脇役として平穏な余生を送るはずの私が、主役になる日が来るなんて――⁉

 

★個人評価

切なさ   ★★☆☆☆

ハッピー  ★★★☆☆

セクシー  ★★☆☆☆

展開    ★★★☆☆

お気に入り ★★★☆☆

 

♡感想(ネタバレ含む)

比較的先が読めるスタンダードなお話でしたが、主人公二人の性格が好きでした。

 

物語は、シンデレラが王子様に見初められる舞踏会から始まります。

義姉2人はその様子を満足そうに眺めていた。

 

ある日ペトラは、母が再婚し後にシンデレラと呼ばれるエラと姉妹になります。

義父はペトラたち姉妹をエラと平等に愛してくれたが、いかんせ金勘定に弱く領民への取り立ては緩くなのにお金は使うので家計はすぐ火の車でした。

そんなある日、義父があっさり亡くなり、おかげでどうにか借金返済にまい進するすることができるようになりました。

しかし、エラは父のだらしない部分が生活態度に遺伝していた。

絶世の見た目を持っていたのに外見も気にせずぐーだらするのみ、だらしなさすぎて埃を被った状態で出かけた姿を町の人たちに見られて「灰かぶり」という意味で『シンデレラ』という呼び名がついていました。

そんな、だらしない妹を、姉のアレクサンドラと嘆いている最中にお互いが転生人であると知るのでした

そして、ここがシンデレラの世界である事、自分たちが「シンデレラの意地悪な姉」であることを理解し、それならばと、シンデレラを王子様に選んでもらえるべく立派な淑女になるべく教育したのでした。

教育の賜物でどうにか第二王子ディディエ殿下に嫁ぐことになり2人は一安心、お互い自分の未来を考えることに。

 

ペトラはのんびりと外国と暮らしたいと考えていたのですが、結婚後のシンデレラに何かと頼られて呼び出されていました。

そこで、ペトラはエリクという29歳の商会を営んでいる青年から話しかけられます。

エリクはペトラに面と向かい、シンデレラをいじめている意地の悪い姉と非難し糾弾してきたので、売られた喧嘩は買うタイプのペトラは言い返し、嫌味を言い去ろうとした所、態度が変わり謝られしつこく絡んできました。

後日また、シンデレラにごねられ舞踏会に参加した所、エリクと会いますが、早々に帰ろうとしたペトラを呼び止め、「シンデレラと王子の結婚についてどう思う?」か聞かれ、

正直に、正気の沙汰ではないと答えます。その意味を問うたエリクに「妃を見た目で選ぶなんて正気の沙汰ではない」説明すると、突然、賢人会議【王国主催の有職者会議の総称で、国を左右する大きな決定をする場所】に出席して欲しいわれます。

誘われるがまま会議に参加したペトラに、男社会の会議では彼女は非難の対象になってしまいますが、勝気を発揮したペトラは男だと思ってくれと髪をバッサリ切り、周りを黙らせる事に。

会議後エリクから、謝られ切った髪を整えさせて欲しいと屋敷に連れて行かれ、整え終わると、帰したくないと、結婚して欲しいとプロポーズされます

契約成立した瞬間にキスをされ、既成事実を作られます。

その後ペトラはエリクが会長を務める商会の相談役として働き始めます。

 

ある時、ペトラの元にエリクが事故にあったと連絡がきて、急いで駆けつけると、そこにはディディエ殿下とエリクが…事故は誤報だった事知り一安心しますが、なぜ2人が一緒にいたのか不思議に思います。

再度、賢人会議に出席した帰りエリクが話をしている間に、ペトラはなぜかディディエ殿下に呼び出され向かうと、シンデレラと兄を騙してと糾弾され困惑、そこにエリクとシンデレラが駆けつけ、

実はエリクが第一王子ディリータ殿下であることをしり、騙されていたとショックを受け、エリクの元から去ってしまいます。

 

数ヶ月後、エリクが舞踏会で嫁探しを、すると知り、ペトラは王太子妃を顔で選ぶなんでなんて愚かなと一言物申しに行くと、エリクから謝られ熱烈にプロポーズされペトラは受け入れることを決めます。

 

お気に入りポイント

  • 主人公二人の性格に好感が持てる
  • 童話シンデレラの新解釈の方向性
  • エリクのイラスが好き

全体的な雰囲気と主人公二人がとても好きな作品でした!

ヒロインのペトラが、基本的には強気なのに、自分ことに対しては評価が低く、卑下する瞬間がちょいちょいあるのが切なかったです。
そんな、ペトラにエリクが、可愛いといい、聡明だと褒め、散々賛辞を口にするのが、素敵だなと思いました。
エリクが基本的には、頭がキレて落ち着いてて、大人な振る舞いなのに、弟の暴走をなぜ止められなかったのか、諌め方も中途半端だし…シンデレラも旦那がそんな性格悪い行動してる人間でいいの?!ってなってしまいました。

 

おすすめポイント

エリクのペトラの実力を認めほめる自信を持たせる言動

 

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